モザペディア 〜青年海外協力隊でモザンビークへ〜

〜28年度1次隊員の7年目理学療法士がゆく。新たな挑戦。希望を求めて。

活動???日目 〜モザンビークの義肢装具士養成コースに侵入してみた〜

 

はい、久しぶりすぎるブログ更新であります。

大丈夫です。ちゃんと活動していますよ!(◎_◎;)

 

ってなわけでここ南アフリカ大陸に位置するモザンビークから今日も久長がレポーター?レポートしていきますよ!!

 

 

さて、今日のテーマは

モザンビーク義肢装具士養成コースに侵入してみた」

そこで感じたことを書いてみたのでどうぞ。

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 ↑実際に義肢装具士育成コースに置かれている道具達。

目次

 

 

 

 

 

 

 

 

(1)ある寒い日の朝

タイトル通り義肢装具養成コースに侵入できたのはある女性からの誘いからだった。。。

「今日は授業ないし、明日の授業と実習の準備でもしようかなぁ」

と思いつつ事務所に入ったある寒い日の朝7時頃。

そして、ある女性から声をかけられた。

 

こんな感じだ

 

職員室にて  

 Chirinza:Bom dia RYOTA.Como está?

(おはよう、RYOTA。調子はどう?)

俺:Mais ou menos.O tempo de hoje está um pouco nublado.Sinto frio.

       Você também sente fria,não ê?

(まぁまぁってところかな。今日の天気少し曇ってるし寒いなぁ。ねぇ、寒くない?)

Chirinza:Acho que não.Hoje não está fria.Posso esquentar você?Hahahaha

(うーん。そうは思わないかなぁ。今日はそんない寒くないわよ。私が温めてあげようか?笑笑笑笑)

 

 

 

 

俺:。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。É paa!

 (えっっ!◎_◎;)。

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Chirinza:Hahahaha.Esta é brincadeira.A propósito hoje têm alguns programas ?

 (wwww。冗談よ、冗談。ところで、今日は何か予定ある?)

俺:Você sempre dizeres uma brincadeira.Hoje?Hoje não tenho nada.

 (いつも、君は冗談言ってるじゃないか。今日?今日は特にないけど。)

Chirinza:Ê verdade?Não disz sempre.Hahahaha.

                 Se tiver um tempo,me ajuda aluguma coisa?

 (え、本当?いつもじゃないわよー。wwww。もし、時間があったら今日、ちょっと

  ある仕事を手伝ってくれない?)

俺:Em absoluto,não quero ir à cama contigo.

 (絶対、君と一緒にベッドには行きたくからね。)

Chirinza:hahahaha.Vamos para lá com junto.

 (wwww。一緒にあるところに行くわよ!)

俺:Tenho medo........

 (怖いわ。)

 

っといつもこんな風に冗談を言い合うのがモザンビークの文化?なのである。

いつのこの冗談にすぐ反応出来るように定型フレーズをいくつか用意しているのが常である。が、未だかつてこの冗談に上手に反応できたことは少ない。

まぁ。日本にいた時から笑いのセンスは無かったけれども...

 

 

 (2)義肢装具士(ぎしそうぐし)って何する人なん?

そもそも義肢装具士とはどういう職種なのか?を説明しておく。 

医療従事者であれば同じ医療チームの一員なのでピンっとくると思うが、医療従事者じゃない人にとっては、なにしとるんじゃ?と思うかもしれないので少し説明したいと思う(ググれカスって言いたいところですがそこは言いませんよ)。

 

 

義肢装具士とは

医師の処方の下に、義肢及び装具の装着部位の採寸採型、製作及び身体への適合を行うことを業とする者をいう。

出典:義肢装具士 - Wikipedia

 

なんらかの事故で手足を切断してしまった人に対して「義肢」と言われる道具を用いて元の日常生活(歩行、家事、職場復帰など)に復帰してもらうにようにサポートする人達のこと。

そして、今回はフォーカスしませんが「装具」という道具も用いることで、元の日常生活に復帰するための援助も行なっている。

 

  

義肢:四肢を切断した際に手足の役割を補ってくれる道具。

装具:脳梗塞の後遺症で身体になんらかの障害が起きた際に手助けする道具。

 

切断に至る原因は?

様々な要因が絡んでいるが日本における主な原因は以下の3つが一般的だと言われている。

 ①末梢循環障害(糖尿病の経過が進行し、血行が悪くなってしまった状態)

 ②悪性腫瘍(ガンによって危険な状態に陥った状態)

 ③外傷(電車、車など公共交通機関との接触による物理的要因)

 

 

 ん?モザンビークではどうかって?

ここモザンビークにおける主な原因も日本と同じだが少し環境が違う。

 

外傷:一般市民の多くはシャパという乗合バスで移動をしている。そして、そのバスも決して安全運転ではなく「いつ・どこ」で人身事故が起こるか分からない状況である。だって、タイヤとか直ぐパンクするしカーブする時のバスの傾き角度が半端ない。横転するんじゃねーか的な。汗

 

末梢循環障害・悪性腫瘍:肥満体型が多く、肥満体質だと糖尿病や癌の発症率も高くなると言われおり切断するリスクも高くなる。でも、これを説明しても「へー」と言われるだけ。これは意識の問題か....。

 

 

(3)義肢装具士養成コースに侵入してみた

 っということで、Chirinzaに連れられて

義肢装具士養成コース(Um curso de ortoprotegiaに侵入してきた。

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↑こちらが義肢装具士養成コースの教室。

※女性教員2人の手前のストールを首にかけている女性が Chirinza。

 

 

義肢装具士ポルトガル語で「Ortoprotegia:オルトプロテジーア」と言われる。

義肢はポルトガル語で「Prótese:プロッティジ」。

ちなみに理学療法士は「Fisoterapeuta:フィジオテラぺウタ」で

理学療法学は「Fisoterapia:フィジオテラピーア」である。

ほんとややこしい。

 

ほんで、Chirinzaは義肢装具士養成コースの教員であり主任でもある。

この義肢装具士養成コースはモザンビーク全土で首都のマプトしかない。

さらには大学コースはなく日本でいう2年半年の専門学校コースしかない。

1年次は座学を行い、2年次から病院実習が始まる。

このクラスは2年生になったばかり。なので病院実習がもう少しで始まる予定である。

 

クラス概要はこんな感じ

生徒数 30名

男女比 男:女=8:2 

※ある男子生徒曰く

「うちの女子はマジで怖いっすよ。色目を使って宿題をコピーさせてって言ってくるんです」。

年齢層 18〜40歳

 

 

また始まったChirinzaとの教室でのとある会話

Chirinza:Bom dia os alunos.Como estão?

 (おはよう、生徒達。調子はどう?)

学生達:Bom dia.Professores,estamos bem.

 (おはようございます。先生達。大丈夫です。)

Chirinza:Hoje é uma prova prática.Já prepararam?

 (今日は実技試験だけども、準備はバッチリかな?)

学生達:Sim.Professores.Já preparamos completo.

 (はい、先生。準備は完璧です。)

俺:É verdade?Hoje é a prova prática?Não sabia isso até agora.

 (え、マジっすか?今日実技試験するなんて、今まで知らんかったし。)

 Chirinza:Desculpa.Vamos supervisar com junto a prova prática .

 (ごめんねぇ。一緒に試験監督するわよ)

俺:Mas.... Eu não tenho uma experiência sobre ortoprotegia .Como devo fazer isso?

 (だけど、義肢装具の試験監督の経験ないよ。どうすればいいの?)

 Chirinza:Só sentar aí e visitar-nos.Quando quero me ajudar,chamo-se.

                  Mas em lugar de visitar,pode me esquentar durante a          

                  supervisão.Hahahahaha.

 (そこに座って、私達を見学するだけでいいわよ。手伝って欲しい時に呼ぶから。

  でも見学している代わりに試験監督中は私を温めててよね。wwwww)

 

 

 

 

 

俺:。。。。。。。。。。。。。。É paa!

 (えっっマジ!またかよ。)

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(4)どんな感じで実技試験が行われてるのか?

 実技試験の問題を見せてもらった。

こんな感じ↓

1.切断された部位を特定し、この切断に対してどんな種類の義肢が適応か答えよ。

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※座っている男子生徒が患者役で女子生徒が試験中。

※男子学生の右膝下にある黒いラインのレベルで切断されていると仮定。

 

 2.この切断の症例の問題点と注意点を答えよ。

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 ※女子生徒が試験監督のChirinzaに説明している様子。 真剣。

 

 

3.義肢を実際に装着させた際に、どこの部位に圧の分散をさせるか? f:id:Nannzya:20170903195944j:plain

※座っている学生が患者役。実際に足を触って各部位の名称を答えながらなんでこの場所に圧を分散させないといけないか?など説明している様子。 

 

4.膝下から切断された先端までの長さを計測せよ。

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※ メジャーを使用して長さを計測している様子。

 

試験後に感じたことは学生を評価するための基準が確立さていること。そして、その基準は保健省がブラジルの理学療法士協会の資料を参考にして作成しているとのこと。また、授業用の資料もブラジルの文献を参考にしている。

 

 (5)分かったことと疑問点

今回は義肢装具養成コースを見学してきた。

分かったのは

 

モザンビーク全土で義肢装具士養成コースが1つしかないということ。

・病院実習前に実技試験が行われており、学生評価の基準も統一されていた。

 

 

Chirinzaの無茶ぶりから始まった見学だったが、彼女の誘いから新たな知見・発見があった。感謝している。うん、本当に。

 

 

 

だが、

見学を終えて1つの疑問が残った。

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1年間で30名しか新たな義肢装具士が誕生しないってことは

切断患者数に対して義肢装具士の数がバランスが悪くないか?(切断患者数>義肢装具士の数)

と。

 

 

義肢装具士養成コースは本校しかないためモザンビーク全土で1年間に30名しか誕生しないことになる。

モザンビーク住民の主な交通手段は乗合バスだ。このバスなしでの生活は今後もありえないことだし、肥満体質も急速に改善される見込みは少ない。

つまりは切断患者数が義肢装具士よりも増加傾向であることが分かる。それではなんでモザンビークには1コースしかないのか?もっとコースを増やして義肢装具のスペシャリストを育成すればいいんじゃないか?と思うのが普通である。

 

なぜ? 

結論からいうと

 

 

 

 

「国の予算が不足している」からである。

 

 

 

ここモザンビークでは医療従事者(医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師助産師、管理栄養士、理学療法士作業療法士義肢装具士など)が全体的に不足している。

現段階で医療従事者の育成が急務とされている職種を挙げると.......

 

医師

 

看護師

 

である。

理由としてこの職種の行為が患者様の命に直接関わる可能性が高いからである。

だからといって理学療法士義肢装具士その他の医療従事者が命に関わらないわけではない。理学療法士のケースで考えれば、歩く練習中に患者様を転倒させてしまい患者様の命を落とすというリスクもある。

しかし、医師(手術ができる:癌摘出)と看護師(注射ができる:輸血、点滴による栄養補充)この職種が基本なのである。

 

 

そして、今の国の情勢から保健省からの医療従事者育成のための予算が確保できていないのである。そのため、医師・看護師の育成が優先されてしまっているのが現状である。

 

 

勿論、この現状を生徒達やChirinzaも分かっている。彼らはそんな問題のことは理解しているし、直ぐに解決出来ることも分かっている。しかし、彼らはその限られた資源・環境の中で「今できること」に取り組んでいるのである。

 

(6)考え方の変化

活動当初は口癖で

「日本ではこのような道具がある。日本にはこのような医療システムがあって、だからこれが必要じゃないの?もっと、こうすればいいのに.....」。

と日本の事例と比較しながら説明していた。しかし、今ではその説明は自然となくなっていった。

 

 

「この国の資源・制度の中でどこまで患者を笑顔に出来るか?」

 

という考えにシフトチェンジしたからだ。

今、自分がいるのはモザンビーク。日本ではないのだ。

国によって医療資源・制度は全く異なる。それでも、唯一変わらないのは理学療法を提供する相手は目の前の患者様なのである。この考えは世界中どこにいっても変わらないし、そうであるべきだと思う。

そして、国が違えば共通言語が違ってくるのは当然のこと。

でも言語の壁はあっても「気持ちをぶつけれ続ければ伝わる」のだ。

 

患者様に上手く説明できない、生徒達にも上手に伝わらない。どうしたら伝わるのか。でも根気強く信念持って気持ちをぶつけ続ければ理解しようとしてくれて、教えてくれと言ってくれる学生達や一緒に運動したいと言ってくれる患者様が目の前にいる。その言葉が自分の起爆剤なのかもしれない。

 

 

 

「気持ちをぶつけ続けることで道は開ける。」

 

 

 

 

皆さん、次もお楽しみ。

 Até a proxima.

 

 

 

 

 

Vol 7.活動205日目 ~語学習得するために日頃からやっている3つのこと~

Olá como estão?

 

久々の更新。

ちゃんと生きているので安心してください。

今日も青年海外協力隊で活動している久長が南アフリカ大陸にあるモザンビークからレポートをします。

 

さて、今日はタイトル通り

語学習得するために日頃からやっている 3つのことをご紹介します。 f:id:Nannzya:20170123213959j:plain

 

 目次

 

(1)1000時間の壁

 

皆さん、語学を習得するのに必要な時間ってご存知ですか?

結論を言うと「1000時間」必要と言われています。

これは語学に限ったことではないことが言われています。

 

1000時間理論

出典:英会話をマスターするのにかかる時間音読から始めよう!

どんな分野でも、真剣に1000時間取り組めば一人前になるだろうという考えです。

協力隊員の立場で考えると、任期は2年。730日。これは1日最低1時間半以上勉強しないとマスターができないことになります。が、技術系の職種である理学療法士や看護師、教員隊員はいきなり現場に入って一緒に働くことになります。

 

語学が出来ない...じゃ済ませません。語学習得まで待ってくれないです。

現地の人は「即戦力」を求めているのです。

(2)6ヶ月過ぎたけど...

もう任期の1/4過ぎました。よく日本の友達からは

「もう6ヶ月も生活しているとポルトガル語なんてペラペラでしょ?」って聞かれます。

 

 

 

 

っんなことはない!( ゚Д゚)

 

なんとなーく、分かってきたけど所詮は日常会話レベル。

 例えば買い物するときに

 

久長:えっと、あそこにあるコーラが欲しいです。

定員:了解、冷えたやつがあるからそれでいいかい?

久長:お。いいね、それちょうだい。

定員:え、これだよね?

久長:ちゃうちゃう、隣のやつ。(っていう缶にコーラって書いてるやん。なんで間違えてるんや)。

定員:あーこれね。兄貴、コーラは好きだね、そういえば、先週俺の息子が〇してた時に怪我しちゃって病院に行ったんだけど。医者から◇で△って言われたんだよ。兄貴、 〇、◇でいいのか!?!?

久長:うーん、Sim(うん)。たぶんそれでええよ。え、でも最後なんて言った?〇と◇って?

定員:へい、兄貴。〇と◇だぜ。

久長:.........え?いやだから、もう1回ゆっくりお願いします。

 

みたいな、感覚。断片的に聞き取れる程度.....

思った以上に語学が伸びていないことにショックを受けている久長です。

 

ここで「1000時間理論」を思い出してみる。

いまの勉強時間はだいたい220時間。全然足りない。

 最低1000時間かかる

出典:http://あなた1000年は時間理論というものをご存知ですか?

どんな分野でも「この人は出来る」と周囲から認定されるレベルになるまでには最低1000時間かかると言われています。しかも、この1000時間というのは「真剣」に取り組んだ時間をカウントします。テレビを見ながらだとか、そういう時間はカウントしません。

  

あ、なんだ。まだ時間全然足りないじゃん。良かった。

この「1000時間理論」を知ってモチベーション復活の久長です。

1000時間目指して頑張ります。

(3)音で覚えることの大切さ

モザンビークに到着してからある一冊の単語帳をずっと使って覚えてきました。でもたかだか約1000語くらいですが。少しは聞き取れてくるかなと思ってましたけど、まだまだでした。

しかし、久長は単語を覚える時に大きな落とし穴にはまっていたことに気が付いたんです。 その単語帳には...

 

・CDがいない。

ブラジルポルトガル語の単語帳で現地人が話す発音とは微妙に異なる

 

本当におバカな久長です。チーン。

つまり、「文字だけで見て」必死に覚えようとしていました。

このような状況で覚えているとどんなものが起こるのか?

 

現地の人と話すときに、

聞き取れない!通じない!|д゚)

 

 

これは当たり前です。本当におバカな久長です。

単語帳をただ眺めるだけじゃ、非効率。

出典:!英単語の覚え方決定版最強に効率よく覚える3つのコツ【2017年完全版】

CDを聞いて、正しい発音を繰り返し頭に刷り込む。

人間は自分で発音できない音は認識できない。

レッツ、音読

 

(4)言語習得のためにやっている3つのこと 

1:通勤途中で出来た友達と一緒に「音」の単語帳を作る

要するに通勤や仕事帰りの途中で話し仲間を作ってしまおうという作戦です。

そして、彼らと一緒に単語帳を作っていきます。

その単語帳を作るために準備するものは....

 

「紙」、「ボイスレコーダースマホのやつでOK)」

 

さぁ、どのような流れでやっているか説明します。

1)通勤する前に、今日はこのフレーズ、用法を使ってみようと決める(単語帳や文法書を参考に自分で文章を作ってみる)。

 2)1)で決めたフレーズ、用法をノートに書く。こん感じ↓

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※赤線が文法書に載っていた構文。赤線以降の文章は、自分で考えた文章。

 

3)会話友達に会った時にその自分で作ったフレーズを使う。

※この時に、赤線のフレーズをしっかりと聞き取ってもらうように発音します。

 4)1回で通じればその発音で合っている可能性大。聞き直したら、今度はゆっくり話してみる。通じない時は、微妙にアクセントを変えて話してみる。それでも通じない時にノートを見せる。↓こんな感じ

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5)赤線を中心に発音してもらう。その時にボイスレコーダーに記録する。

 

はい、これで自分だけの単語・フレーズ帳が完成です。

ずばり

 

 「音の単語・フレーズ帳」です。

ダサいネーミングやなぁ。↓こんな感じ。

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※タイトルをノートの赤線と同じにすれば楽です。

 

言語は文字だけで覚えるのではなく「」で覚える。

ほぼ 「音なし」で頑張ってきた久長にとって、革命が起きました。

音が無い世界って本当に真っ暗。 光が差し込んできたような感じです。

 

これを毎朝、会話仲間と練習するとだいぶ耳が慣れてくると思います。

今回、出演してくれた会話仲間は...家のガードマンをしてくれてる「Joan」でした。

このJoan以外にも通勤途中の会話仲間は3人いるので毎日の通勤、仕事帰りが楽しみです。

 

  2:地元の新聞から学ぶ

 よく道端に本や雑誌が売っています。その売り場で地元の新聞を買っています。(30メテイカイス:日本円で約50円)。ちなみに久長はこれ「Noticias」を読んでます↓

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 ※Noticias=知らせ、ニュース 

しかし、はっきりいって今の自分の語学力じゃ読み切れない........眠くなる。表現が固く、難しい文法を使ってて挫折しそうになります。その時は1〜3つぐらい普段の生活で使うフレーズをノートにまとめておいて、会話仲間に確認してもらうのです。

 

いまは全く分からないけど、新聞を読むと地元の人達と会話が盛り上がる。

これは読まなきゃ損だ。

 

 新聞を使って大量にインプット!

出典:英字新聞を使った英語勉強法 | オンライン英会話のベストティーチャー

その言語を学ぶのではなくて、その言語で何かを学ぶ。

 

3:サッカー観戦から学ぶ

家の近くに屋台みたいなものがあります。その屋台でよくサッ​​カーを放映しています。こんな感じ。↓

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※今日はガラガラ。

モザンビーク人はサッカーが大好きです。みんなで応援します。最近はアフリカ大陸No.1を決める大会が開演されており、毎日サッカー観戦してます。まぁ、日本で開催されていたアジアカップみたいやつです。

 

アフリカネイションズカップとは

出典:アフリカネイションズカップ2017 -ウィキペディア

この大会に優勝すると次のワールドカップの開催国ロシアで開催されるコンフェデレーションズカップという大会に出場することができます。各大陸の優勝国が集結し世界No.1を決める大会です。

 

サッカーで使用される言葉、この国のキャンプテンや監督が誰かの知っていることができます。しかも、このサッカー用語、生活場面でもよく使われたりするんです。もちろん教えてくる先生はモザンビーク人です。 

(5)まとめ

今回はポルトガル語習得(言語全般?)のために久長が言語習得のためにやっている3つのことについて書きました。

 

  • 通勤途中で出来た友達と一緒に「音」の単語帳を作る
  • 地元の新聞から学ぶ
  • スポーツ観戦から学ぶ

 

この方法は協力隊や語学留学をされている方が行うともっと効果的じゃないかなと思います。でも、日本で生活していたとしても語学を学べる環境は作れると思います。いかに集中して「1000時間」かけるかですね。この理論、もっと早く知りたかったです。

 

 皆さん、参考にしてみてください。

それでは、Até a proxima vez.

Vol 6.活動64日目 〜教育に関わる責任〜

今日も「あー。学生にちゃんと伝わったかなぁ。あんな言い方してしまったなぁ、、、。」と思いながら授業の反省をしているところです。

 

 

さて、ちょっと今日は「教育」について書こう思います。せっかくの機会だし。

 

 

 

日本で理学療法士として病院勤務していましたが、実習生をよく見てました。

んで、その実習生を受け持つと一人の患者様と一緒に理学療法について学んでいくんですが、座学では学べない「生」の理学療法を学べるいい機会なんです。

 

いつも学生を担当した時に思うのが「学生以上に勉強しないと」と思ってました。だって人に嘘なんて教えれないし。ましてやその嘘で患者様の回復の妨げになるなんてもってのほか。だから、学生以上に勉強していた(その時期はいつも以上に)。そして、積極的に学生指導を担当しようと心がけてた。実習指導中は大変だけど終わった後は達成感があるし。

 

だけど、教育方法を間違ってしまうと学生・指導者共に実習がルーチン作業となりせっかくの学びの場が台無しになってしまう。これはよくあるケース。レポートを提出するだけの実習。患者様が良くなっていく過程を知らずに病院で働いてしまう。学生にとっては不安でしかない。成功体験が無いと、何が正解で何をすれば喜んでくれるか分からない。分からないと不安でしょうがない。それだと自信がつかないし積極的に学びにいけない。負のループ.....。

先生の免許は持ってなくても、学生を担当した時点で学生の先生である。私が指導者になって悩んでいた時に参考にしていた書籍があるので紹介します。

 

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タイトルがリハビリテーションとあり、少し専門的だなと印象を与えるが内容的には教育に関わる人全てに共通する考え方が含まれている。

ここに書かれていることが全てではないけど、「成功体験」を学生に与えるには参考にしてみても間違いではない。

 

「煽てる」と「褒める」は一緒のようで解釈は全く違う。学生が成功した時に指導者がその後にどのようなアクションを返してあげるか?

 

「煽てる」のか?

「褒める」のか?

 

指導者がこの選択を間違えるとその後の学生のアクションも変わってくる。

指導者のリアクションで学生のプラスになるか?マイナスになるか?

医療・農業・政治全ての分野において教育は大切だと思う。

教育に関わる全ての人に、ぜひ読んでいただきたい。

 

 

 

ではでは

Até proxima.

 

Vol5.活動62日目 〜モザンビークの理学療法士ってどうなの?〜

Boa tarde.ぼあたるじ

 

 

 

任地となるナンプラ州ナンプラ市に到着して2週間経過しました。

 

今日で初アフリカ進出して62日目を迎えました!まだ、しっかり時間を守る日本人です。ナンプラ市に到着してずっとお腹がユルユルで死んでました。自分って胃腸がこんなに弱かったか?と感じているところです 泣。よし、ここから立て直しじゃ。

 

さて、今日はモザンビーク理学療法士事情を少し書きたいと思います。

 

 

 

理学療法士の養成学校の数は?】

 

理学療法士の養成学校の数は全国で3つしかありません。

 

 

 

専門学校は2校(首都マプート、ナンプラ市)

大学は1校(首都マプート)

*1クラス30名 男女比=7:3

 

 

 

少ない?ですよね。最初聞いた時はびっくりしました。途上国といえどもリハビリを必要としている患者は多いはずなのになぜこんなに少ないのだろうかと思います。その理由を【なぜ、理学療法士の養成学校が少ない?】で書いてます。

 

 

 

専門学校は2年半(最終学年の約1ヶ月間は臨床実習)

大学は4年間(最終学年の約1か月間は臨床実習)

 

 

臨床実習が終われば、日本と同じ国家試験があります。その国家試験に合格すれば晴れて理学療法士になれます。

 

そして、卒業する学校によって名称が異なります。

専門学校だと『Técnico de fisiotepia』(テクニコー ディ フィジオテラピア

大学卒業だと『Técnico superior de fisioterapia』テクニコー スペリオール ディ フィジオテラピア

*de =〜の(英語のof)

*superior=上級の

養成学校の教員になるためには『Técnico superior de fisioterapia』の資格を持っている必要があります。

 

 

理学療法士の数は?】

 

正直、正確な数は把握出来ません。

 

日本では理学療法士になったら会員登録するので、ある程度の数は教会側が把握できるわけです。しかし、ここでは会員登録がないため正確な数が分からないのが現実だそうです。養成学校の数から仮説を立ててみます(入学した学生が留年せずストレートで理学療法士になったと仮定)。

 

 

1年間に誕生する理学療法士の数=30(1クラスの生徒数)×3(養成校数)=90

1年間に90名の理学療法士が誕生するわけです。日本と比較したら格段に少ない

 

 

 

同僚は理学療法士歴20年、その為90×20=180人以上は存在しているはずです(本当にざっくりですみません)。もっと確実な情報が入ったら更新します。

 

この人数しかいない為、手術後にリハビリテーションを受けれずに退院する患者様も多いわけです。

 

 

 

【学生の質は?】

 

 はっきり言って優秀な学生達だと思います。というのもここモザンビークの国全体の識字能力は30%しかありません(この30%という数字もしっかりとした統計で出されているか怪しいです)。ストレートに専門学校・大学に進学できたとして18歳で理学療法士の養成学校に入学することになります。このタイミングは日本と同じですね。その為、ストレートに入学できる学生達は優秀な子が多くなるわけです。日本と同じで試験や実習で進級できない学生も多いです。

 

 

 

【なぜ、理学療法士の養成学校が少ない?】

 

 ここモザンビークでは理学療法士を始めとした医療従事者(特に医者・看護師)が絶対的に不足しています。公立の病院では患者が多く診察・治療を受けるために病院の外まで並んでる光景をよく目にします。命に直接的に関わる医者・看護師の養成を最優先されています。そのため、理学療法士作業療法士の養成が遅れているわけなのです。しかし、道端では両下肢の拘縮が進み伸ばすことができない状態で生活している人を多く見られます。早期から適切なリハビリテーションを受けていればこのような事態を防ぐことができたのではないか?と思ってしまいます。

 

 

 

ポルトガル語圏なのに英語も通じる?】

 

これは衝撃でした。

 

モザンビークはかつてポルトガルの植民地の影響で公用語ポルトガル語となっています。しかし、職員スタッフや学生達は簡単な日常生活の英語を話すことができます。

 

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 モザンビークの周りの国は全て英語(南側:南アフリカ、西側:ジンバブエ・マラウィ、北側:タンザニア)やフランス語(マダガスカル)圏となっています。隣接国が全て英語圏の国家であるため、1995年からイギリス連邦に加盟しています。他の国との交流を図るために中学・高校の授業で英語とフランス語を勉強するとのことです。自分のポルトガル語が通じない時に「By the way ,Can you speak English?」と言われた時は悲しくなりました。仕事帰りに英会話教室に通っている職員達もいます。私もポルトガル語が落ち着いたら見学に行こうと思っています。

 

 

 

【まとめ】

 

理学療法士の数、養成学校のが絶対的に不足している

 

・学生の質が高い

 

ポルトガル語圏なのに英語が通じる

 

 

 

さっくりでしたが以上のことが分かりました。

アフリカの教育の質は思った以上に高いと感じましました。識字率30%と言われますが、その30%の人達は勉強熱心であることも分かりました。

 

アフリア進出してまだ2ヶ月。理学療法士として自分が何が出来るか、まだ明確な答えが出ていません。この答えを出すのにまだ時間がかかりそうです。

 

自分がここに来た価値を見出せるように活動せねば。

 

 

 

ではでは

 

Até próxima.

 

 

Vol 4.活動1日目 〜モザンビーク到着〜

Bom dia!久しぶりの投稿。

 

二本松JICA訓練所での(福島県)の70日間の訓練生活が終わり、いよいよモザンビークに到着。これが持っていく荷物⇩

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1.機内預け入れ荷物

 ・スーツケース1つ→25kg

   ・大リュックサック→23kg

2.機内持ち込み荷物

 ・中リュックサック

 ・スーツ入れ

 ・ショルダーバック

私は預け入れの荷物が2kgオーバーな為、2万円の超過料金取られてしまった。

(事前にしっかり体重計で計測することをオススメします。)

日本からモザンビークの経由はこちら⇩

 成田国際空港→香港

 香港→ヨハネスブルク南アフリカ

 ヨハネスブルク→マプート(モザンビーク

合計:約48時間(家→モザンビークのドリトミー)

 

機内預け荷物がマプート空港に到着しなかった隊員もいた。

通称、ロストバゲージにあった隊員が一人。

ロストバゲージとは:最終目的地や場合によっては乗り継ぎ地点でスーツケースなんかの預けた荷物が届かない事。

しかし、荷物は2日後に無事到着。

 

到着したら『ドミトリー』という、同期の隊員が1か月間生活する場所に移動。

4日間経過したのだが...Wi-Fi環境が無し。お湯も出るがぬるま湯といった日本では考えられない環境。それなのでJICA事務所が徒歩5分圏内にあるのでそこで更新しているわけです。

JICA事務所から一人一人モバイルフォンが配給された⇩

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ずっと愛用していたiPhoneは日本でsimフリー携帯を購入していった。

ここモザンビークでは盗難・スリが多発地域のため外出時は事務所から配給された携帯を使うことに。特にiPhoneは現地では高く売れるので狙われやすい。

 

ぼちぼち現地の情報をupしていきます。

それではAté logo

Vol3.活動0日目 〜訓練所が広くて迷子〜

Bom dia

Boa tarde

Boa noite

 

訓練が始まりまだ3日目なので簡単な挨拶表現しかわかりません。

そして、訓練2日目に抜き打ちテストがあり撃沈...

テスト中に「I do not know」って言ったら怒られました。

ポルトガル語なのに英語で答えてしまったからです。

はぁ。

 

 

 

さて、今日はポルトガル語について少し話したいと思います。

 

 

 

ポルトガル語は世界で5番目に多く話されている言語です。

・ブラジル(Brazil)

アンゴラ(Angola)

カーボベルデ(Cabo Verde)

ギニアビサウ(Guine-Bissau)

ポルトガル(Portugal)

・サントメプリンシペ(SãoTomé e Príncipe)

東ティモール(Timor-Leste)

モザンビーク(Moçambique)

の国で話されています。主にブラジルのシェアが多いです。

 

ポルトガル語攻略にはポイントが3つあります。

(1)発音

(2)名詞

(3)動詞の活用

 

 

 

 

(1)発音

基本的にアルファベットをそのまま呼べばよいですが

単語にçや~などのマークがついています。

このマークは何か?

このマークがついている時だけ呼び方が変化します。

そして、書く時にもこのマークをつけないといけません。

 

このマークを忘れたらどうなるか?

日本人の感覚で考えると

 

「犬」と書きたいのに...「大」と書かれているみたいにとらわれてしまう。

By Paulo先生

 

だから、しっかりとマークしなければなりません。

ポルトガル語の文献や書籍などの公文書でもこのマークは使われています。

 

 

 

(2)名詞

名詞には男性名詞と女性名詞に分かれます。

これは日本人にもっていない感覚だと思います。

 

 

具体例を挙げると...

日本語の「ありがとう」はポルトガル語では

 

男性名詞だと「Obrigado

女性名詞だと「Obrigada

 

気づきましたか?

単語の語尾が「a」と「o」で終わっています。

基本的に

単語の語尾がoで終わると「男性名詞」

単語の語尾がaで終わると「女性名詞」

( ..)φメモメモ φ(..)メモメモ

 

なんで男性と女性に分かれるのか?

それは...分かりません。正直、男女どっちでもいいのですが...これも国の文化なのかもしれませんね。

 

 

(3)動詞の活用

ポルトガル語はとにかく活用しまくります!

具体例を挙げると...

「abrir」=開ける

という意味ですが、話し手によって動詞の形が変化します。

 

私が話す=abro

あなたが話す=abres

彼・彼女が話す=abre

 

みたいに語尾が変化します。

ある程度の規則が存在するのですが、単語によっては単語の形が全て変化する単語も存在します。

 

この動詞の活用を暗記することで...

 

文章で主語が書かれていなくても動詞の形を見れば、主語が特定できる

( ..)φメモメモ φ(..)メモメモ

 

これも日本語にはない特徴だと思います。

ポルトガル語では主語を省略して話したり、書かれたりするみたいなので動詞の活用が知らないと主語が分からなくなります。

 

ざっくりでしたがこの3つのポイントが大事です。

 

ポルトガル語も含め色々な言語には歴史があって、今もなお変化を遂げています。

少しずづ着実に階段を登って行こうと思います。

 

 

 

「One language sets you in a corridor for life. Two languages open every door along the way. 」

 1つの言語が話せるとあなたの人生に1つの廊下が現れる。2つの言語が話せると、その廊下にある全てのドアが開く。

 

〜Até logo〜

 

Vol2.活動0日目 〜訓練1日目〜

Boa noite!〜 こんばんは!

まだこんな会話レベルですが、頑張ります 汗。

 

 

福島県二本松で訓練開始。

雨降っているせいか4月なのに寒い...。

 

 

訓練初日はオリエンテーションが中心で施設内の案内や予防接種などの話がありましたが、ほとんど爆睡でしたけど。

 

今回の28年度1次隊員は青年海外協力隊(20〜39歳)とシニアボランティア(39歳以上)を合わせて169人が参加しています。

 

その内訳は

理数科教師

看護師

体育

PCインストラクター

コミュニティ開発

小学校教育

 

など様々なジャンルの職種の人で構成されています。

理学療法士は3名しかいませんでした。

少ない...。

 

 

その169人を1班12名で構成された14班に分け共に集団生活が始まります。

早速、22:40から「人員確認」を行いました。要はちゃんと部屋に戻っているかの確認です。毎朝、毎晩これを行います。こういう感じの生活はワクワクします 笑

 

明日は入所式!また、語学訓練が開始されます。

まずは訓練のタイムスケジュールに慣れるところから。

 

〜Até amanhã〜 また、明日